「時間資本主義」から学ぶ時間価値とは
こんにちは、じぶんマネジメントの金さんです。
今回は「時間資本主義」という本を読みました。
その中でお役に立ちそうな時間管理に対する情報をまとめてみました^^
時間資本主義とは
時間とは付加価値であり、時間を資本として捉えて経済や社会をみていくという新しい考え方です。
現代はグローバル化やIT化が急速に進み、いわゆる誰でも出来る仕事は海外の安い労働力やAIなどに取って代わられてしまうようになってきました。
そこで大切になるのが「あなたにしか出来ないことは何なのか?」という事です。
ここではそれを「付加価値」という表し方をされていました。いわゆる経済学でいう付加価値とは異なる意味で使っていきます。
時間は誰でも平等に24時間与えられていますがその使い方の質は千差万別です。
いわゆる出世している起業家やスポーツ選手は付加価値(自分にしか出来ないこと)を理解しています。では、付加価値を上げるためにはどうしたらいいのでしょうか??
例えば私はテニスが好きなので錦織選手を例に挙げます。
錦織選手は日本人として初めてシングルスにおいて世界ランキング最高4位を獲得しています。
ですが、トップ10の選手を見た時にほとんどが180センチ以上で屈強なフィジカルを持っています。小柄な体格の日本人である錦織選手が世界のトップ選手と渡りあえているのはなぜでしょうか??
勿論、天才的な駆け引きのセンスなど輝くものがあるのは間違いありません。
ですが、小柄な日本人では到底外国人のパワーには勝てません。トップ選手の戦術ではベースラインよりも下がって屈強なラリーをしてポイントを取ることが定石だったのです。
では、どうしたのでしょうか??
そこで錦織選手はベースライン上、もしくは少し前でストロークをするという独自の戦術を積極的に使いました。これにより普段のストロークよりもテンポよく球が返ってくるので選手はなかなかリズムを取りにくくなります。そうやって相手のテンポを崩し安定的なプレイをすることでトップの座をつかみました。
話を戻しますが、このようにテンポよく返せるようになるための独自性のあるトレーニングを優先的に取り入れました。徹底的に無駄なメニューを省き、独自のトレーニングに集中的に時間をつぎ込んでいたという事です。これにより錦織選手は世界のスポーツ選手としても類を見ないほどの多額のお金(資本)を手にしています。
時間管理、つまりここでの時間資本主義とはどこまで目的達成に必要な時間を確保し実行出来ているかが大切になります。
付加価値とは何か考える
また、シリコンバレーのベンチャーキャピタルがシリコンバレーの企業にばかり投資しているのはなぜかご存知でしょうか??
それはオフィスから距離が近いことです。かつてシリコンバレーのベンチャーキャピタルの中では20分ルールというものが存在していました。オフィスから20分以内の企業にしか投資してはいけないというものです。
ベンチャーキャピタルの大切な仕事は起業家に対する相談やアドバイスです。なので頻繁に起業家とやりとりをするためには距離的に近くなくてはなりません。それほど時間の使い方は重要視されているのです。
今ではスカイプなどがあるのにわざわざ会う必要ってないんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。ですが、その通りであるとも言えません。
実は、電話が普及し始めたころ世間では電話が生まれることで人と人が直接会う頻度が減るのではないかという仮説が立てられたそうです。ですが、結果はその逆のことが起こりました。
実際は人と人の出会いが増えたのです。電話で手軽に離れていても話せることによって逆に人は直接会う約束をするようになりました。
これは人間が付加価値を求めて人に会っているからに他なりません。
電話やSNSのやり取りでは人と人の親睦は深まりません。
皆さんそれぞれが付加価値を持ち、有力な人と深く結びつくことはある意味で時間術であるといえます。
経営者のように自分にできないことを他の出来る人の時間(資本)を借りて時間を短縮することで大きなビジョンを達成することができます。そのために人を共感してもらうことにも付加価値は必要となります。
皆さんも目的を達成するためにご自身の「付加価値」とは何かを考えてみてください。
その上で必要な時間を捻出する時間管理力を意識してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございましたーー!!