【第1回】モチベーション維持のカギは「感情」にあった!?
こんにちは、じぶんマネジメントの金さんです。
やる気やモチベーションを維持するって本当に難しいことですよね。
特に会社経営者やプロジェクトリーダーの方はいかに組織のモチベーションをいかに上げて持続させるのかに頭を悩ますことも多いかと思います。
今回はそんなメンバーのやる気を自動的に維持し続ける方法論について考えていきたいと思います。
最近、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんという方の文献を読む機会がありました。
それを前提にモチベーションの管理術について見ていきましょう。
まず前提としてモチベーションには大きく二種類が存在するようです。
ひとつは外発的動機(エクストリンジック・モチベーション)とふたつ目は内発的動機(イントリンジック・モチベーション)です。
外発的動機とは
外発的動機とは出世したい、お金持ちになりたい周囲から認められたいなどの気持ちから生じるモチベーションです。
内発的動機とは
内発的動機とはこの仕事をするやりがいがある、心からそれに打ち込むのが楽しいというモチベーションです。
内発的動機への移り変わり
従来ではお金や出世などの「外発的動機」が注目をされていました。アメリカなど外資系の企業に多くみられます。成果報酬など努力に応じて社員のモチベーションをアップさせるなどが例に挙げられます。
しかし、現在においては「内発的動機」が注目されるようになっています。それはなぜでしょうか??
ふたつの原因を追っていきましょう
①社会が豊かになってきたから
皆さんはアメリカの心理学者アブラハム・マズローをご存知でしょうか??
マズローは人間の欲求ご段階説を説いています。
内容はまず人間の欲求は第一に生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→尊厳欲求→実現欲求という順番で満たそうとするというものです。
生理的欲求は食欲、睡眠欲、性欲などの最低限満たされるべき欲求です。
安全欲求は身の回りに危険がないような生活が成り立つクリーンな状態です。
社会、尊厳欲求とは高度な社会帰属を求める欲求で最後に実現欲求は自分の理想を実現しようとする欲求です。
ここでいう生理的欲求と社会的欲求と安全欲求は「外発的動機」に基づき、尊厳欲求と実現欲求は「内発的動機」に基づきます。
つまり、日本も含む先進国など豊かな国においてはモノもあり、お金もリスクも少ないのでだんだんと尊厳欲求や実現欲求などのより高度な「内発的動機」がモチベーション管理として注目されているということです。
経営者やプロジェクトリーダーはいかにこの「内発的行動」を部下に対して促すことができるのかがとても大切な役割になります。
社員のモチベーションアップの施策の例を挙げます。
例えば、年収300万円である程度余裕のある社員に成果報酬制度を設けるというよりはいかに社員に対して今の仕事を自分の生きる目的や目標に共通性をもたらせるかがとても大切になるということです。
私の知り合いの経営者でこれを実現するために社員一人一人と交換日記を設けている方もいます。交換日記をすることで社員がやりがいにしていることや目標を経営者が把握できればそれを元に「内発的動機」を促しやすいからです。
②社会の急激な変化
AIやIT化により仕事が効率化されたり、社会が複雑化するなどとても変化の激しい世の中になってきています。
昔であれば基本的に量的に発展途上だったので安定的に勤めることが可能でしたが、現在は大企業であっても突然のリストラにあうなど必ずしも右肩上がりの昇給や昇進といったものは保証されなってしまったんです。
いかがだったでしょうか?
欲求という「感情」に目を向けることがモチベーションを持続していく上で大切なんだと感じていただけたでしょうか??
次回はこの「感情」についてより深く探求していくことにしましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございましたー!!